2014-04-12

Louis Vuitton presents 時間と共に移りゆく儚きアートたち

 
遂に明日までとなりました。
ESPACE LOUIS VUITTON TOKYOにて開催中の『消失の痕跡(Traces of Disappearance)』展。

宣言しました通り(笑)、もう一度行って来ました。
そう一月のことになりますが 実は既に足を運んでおりまして、今回再来場したのには理由と目的がありました。
 
 
消失の痕跡と題したこのグループ展の大きなキーワードとなるのは「」。

私たち人間も、地球も、、ありとあらゆる生命と物質が 逃れることの出来ないのが時の経過

私たちの脆さ、世界の脆さ、そして人間の手による人工物の脆さの自覚を出発点とし、見る者を時の経過についての考察へと誘ってくれるのが 消失の痕跡展です。

儚さ腐朽変容がテーマということで まさにこれらを体感できる内容なのです。
 


 
※以下ネタバレです※
変化を楽しみに明日訪れる予定の方・ご自分の目で確かめたい方は注意してください。
 


 
どの作品も素晴らしく見応え十分なのですが、なかでも時の経過を実感出来る(だろうと楽しみにしていた)作品がこちら…

Kasper Kovitzさんの作品
『The Sheer Size of It』

まあとにかく写真を(本当は実物を!)見て頂くのがはやいでしょう♡



 
▽ 2014年1月18日(土)会期初日
▽ 2014年4月5日(土)78日目
▽ 2014年1月18日(土)会期初日
▽ 2014年4月5日(土)78日目
 
見事に(?)腐朽し変容を遂げている…!
ああなんて楽しい展示なの!?(笑)

Kasper Kovitzさんは、朽ちてゆく素材を用いて制作するスタイルを持つアーティストです。
ジャムやバター、果物、野菜 などなど。

今回Kasperさんが選んだ素材(画材)は、クマ型のグミキャンディ☆

まず直径710cmという大きさに圧倒され、グミの数に圧倒され、制作工程を想像するとまた圧倒されます。
ステンドグラスみたいで本当に綺麗です(でした)。

この変化を端的に言ってしまえば
「随分色褪せましたね。」

実はまだまだなのです。こんなにも変化(変色)したけれど、そうまだ色だけ。

これから本当の腐朽が始まるのです(笑)

「まだ溶けたりはしていないんですよね〜、あと一週間でどれくらい変わってくれるのかな〜って。」とルイ・ヴィトンのお姉さん。
 
三月末くらいからだんだん気温が高くなる日も増えましたよね。それでだいぶ褪色スピードが上がったそう。ちょうど窓ガラスのある三面の方角が西〜東とのこと。太陽光さんが変化を促してくれています。
 

クマさん達、結構適当?(笑)に接着してあって…仰向けだったりうつ伏せだったり 起立しちゃってるのもいたりします。

でもそのおかげで褪色の経過を垣間見れます、グラデーションクマさん〜!
 
 
茶色最強説浮上です。
 
ちなみに、変化を目の当たりにした私の第一声は 「青が消えた!」でした。

全体的に赤っぽく茶色っぽくなりましたよね。青の色素のほうが抜けやすいんでしょうか?いや青い光に抵抗する物質?ポジフィルムも赤が生き残りますよね。まあまあまあ語弊があるといけないので、このことについては改めて後日…。調べます。

って言ってももちろん褪色したのは青だけじゃありません。
 
 
こんなにも薄く、パステル調に。かわいい。
 
 
 
だけど個人的には最初の姿がすき。

P.S.
『The Soul of World ( Anima mundi ) 』の中に放たれている鳥さんたちが初日に比べて活発になっていたような気がしました。緊張していたのかな?そして慣れてきたのかな?
餌に群がる姿が可愛かったです。まっしろなの。鳴き声もたくさん聴けました。
 
 
お時間ありましたら是非 ♡

Bon weekend

 
Traces of Disappearance(消失の痕跡)
【会期】〜2014年4月13日(日)
【会場】Espace Louis Vuitton Tokyo
東京都渋谷区神宮前5-7-5 ルイ・ヴィトン表参道ビル 7F
【開館】12:00〜20:00
※会期中無休・入場料無料